人と季（とき）が関わり合いながら営み続けてきた暮らし。

日本人の暮らしを彩るさまざまなコトをあらためて知ることは

私たちの今に潤いを与えてくれます。

そんなひとときを共に学び、楽しめる時間としてご提供したい。

という思いを込めてネーミングしました。

私たちは“テーブルコーディネート”の現場を通して

器、食、花、茶や歳時記・・

暮らしに寄り添うモノやコトの背景に物語があることを知りました。それはモノクロだった風景が少しずつ色味を帯びていくそんな感覚に似ていました。　　　また西洋への憧れから踏み出したそれぞれの道。

その先に繋がっていたのは「日本」でした。

自分の国でありながら知らない、語れないことに改めて気づきいつしか興味は「日本」へ向きはじめたのです。師と仰ぐ方々との出会いを通して日本人の美意識や遊び心を知り、琴線に触れる喜びを共にした私たちは、自分たちの根っこをもっと知りたい、もっと学びたいと思い続けてきました。

奇しくもコロナ禍は、私たちにそのチャンスを与えてくれました。リモートを活かし、国や地域を越えてたくさんの方と繋がることが出来る今だからこそ、自分たちが感じた喜びを多くの方と分かち合える場を作りたいと考えたのです。

この「暮らしの和文化セミナー」が、ひとりひとりの人生をより心豊かに、そして共に喜び合えたならこの上なく幸せです。

いつの日か、リアルにお目にかかり、現地を訪れ、本物に触れ、喜びを分かち合える“ひととき”が過ごせることを夢に描きながら・・・

山田悦子　小川比呂子　中辻静