第9回 暮らしの和文化セミナーのご案内

【第9回暮らしの和文化セミナー開催のお知らせ】
■日 程: 10月28日(土)14:00−15:30
■テーマ:「竹と日本の生活文化」
■講 師: 公長斎小菅  小菅 達之 氏
(※プロフィールは下記に)

■内 容: ”竹冠” のつく漢字は、およそ130もあるそうです。
それほどに”竹”は、古来より日本人の暮らしや文化に寄り添うものとして愛され続けてきました。
公長齋小菅様は1898年の創業以来、”竹”特有の素材感や美しさを活かし、時代に合わせたものづくりを続けてこられています。 自然が生み出す”竹”に、新たな命を吹き込み、世界に誇る工芸品から、暮らしを豊かにする道具までを手掛ける小菅さんにさまざまな角度から「竹」の魅力をお話しいただきます。

(主な内容)
・ 公長齋小菅の歩み
・「竹」と日本人の関わり
・「竹」の特性・魅力
・ 伝統からの学びと挑戦
・ 「竹」を通して考える日本の魅力 ほか

■申し込みはコチラ ▼
https://wabunka.base.shop/items/79087806

■当日限定・無料ライブのご視聴について
※また、今年度は、より多くの方にご覧頂きたいとの想いから「Facebook とInstagram」にてライブ配信いたします。
Facebookライブ 又はInstagramライブをご希望の方は、
「HITOTOKI」のアカウントを下記のリンクより
フォローをお願いします。
●Facebook  https://www.facebook.com/Hitotoki.Japan
●Instagram  https://instagram.com/hitotoki_wabunka?igshid=YmMyMTA2M2Y=

■講師プロフィール:小菅 達之(こすが たつゆき)
公長斎小菅 代表取締役社長
1981年生まれ。2005年に株式会社公長斎小菅に入社
新商品の企画から営業や広報まで幅広く活動し、
新旧の商品を 組み合わせた独自の編集により
2011年の「京都本店」をプロデュース
2021年同社代表取締役社長に就任。http://www.kohchosai.co.jp/

第8回 暮らしの和文化セミナーのご案内

●日 時: 7月22日(土)14:00−15:30(WEB配信+リアルも)
●テーマ:「団扇と扇の文化 」(仮)

●講 師: 小丸屋住井 代表取締役社長 / 舞扇子デザイナー 住井啓子 氏

●会 場: 京都 岡崎・神宮道 小丸屋住井様のサロンでオンラインと同時にリアル受講も企画いたします

https://komaruya.kyoto.jp/

●内 容

日本らしさを演出する優雅な道具でありながら、そのルーツや、種類、役割、製法・・・はあまりご存知ないのではないでしょうか?寛永元年(1624年)創業の小丸屋住井様は、京都祇園のお茶屋の舞妓さんの名前が書かれた「京丸うちわ」や伝統芸能の舞台で使われる「扇」を長年手掛けてこられました。 暮らしから芸能までを優雅に演出する「団扇・扇」の魅力をお話しいただきます。
当日は、団扇の製法についての動画をまずご覧いただいたのちに住井さんより、お話しをお伺いいたします。

●受講料

① 既に年会員にてお申込みいただいておられる方は現地にてリアルにご受講希望の場合、追加料金はかかりません。

② 単発受講の方は、リアル・オンラインに関わらず2,500円 (※アーカイブもご覧いただけます)

●オプション


今回、住井様のご厚意で【京丸うちわ】作りの体験を希望される方は、セミナー終了後、3,40分ほどのお時間で仕上げ、お持ち帰りいただけます。お申し込み時に、うちわにお書きする「名前」をお伺いさせてください。
【料金】3,850円(税込)

↓「京丸うちわ」については下記ご覧下さい

https://komaruya.kyoto.jp/kyoumaruuchiwa

●申込方法: https://hitotoki-wabunka.com/membership-join/

上記よりお願いいたします。

丁度、講座当日、京都は祇園祭の先祭と後祭の狭間の土曜日、京都ならではの夏の楽しいひとときをご一緒しませんか?

皆様のご参加をお待ちしております。

■プロフィール: 小丸屋住井  住井 啓子 氏
代表取締役社長 / 舞扇子デザイナー

幼少より日本舞踊(坂東流)を習い、7歳で初舞台を踏む。舞踊経験を生かし舞台小道具の製作、時代考証を行う。
特に舞扇子のデザインに関しては花柳界からの信頼が厚い。
2000年 江戸時代の「深草うちわ」を復元し、以後毎年新作うちわ展を開催。
2004年「京遊団扇」出版にあたり監修を務める。
「深草うちわ」復元以降、大学や寺院、その他講演依頼を積極的にこなし、京都の伝統文化を発信する拠点として2015年に「小丸屋サロン」をオープン。

第7回アフターレポート

【アフターレポート】(感動に浸ってま~す)

4月15日(土)第7回HITOTOKI 暮らしの和文化セミナーは
「暮らしの中の伝統文化 掛軸」と題して、京都・西本願寺前  宇佐美松鶴堂 9代目 宇佐美直八様にお話を伺いました。

セミナー当日、
床の間の掛軸が、五月・端午の節句にちなんで直秀(直八のご本名)様が誕生された時にお祝いに頂かれた「兜」の絵に掛け替えられました。
そんな光景を拝見しながら、「掛軸」は、まさに客人を向かえる時の亭主(家人)の心を表現するものなのだなと あらためて気づかされたのでした。

そんな中始まったセミナー。
「掛軸」を扱う宇佐美様のお仕事は「表具・表装」と呼ばれる分野で、例えば 襖、障子、額装、天袋、屏風、衝立など和紙や裂地を貼る内装具を制作されています。また「文化財の修復」にも携わられ、博物館や社寺秘蔵の品々を手掛けられています。

その中でも、今回は「掛軸」をテーマにその魅力を掘り下げて語ってくださいました。

・そもそも「掛軸」とは?
・ 日本固有のもの?それとも・・
・「掛軸」のつくりやその呼称
・「掛軸」の分類・格付けとその意味
・ 表具表装の重要な要素「裂地・和紙・糊」について
・ 取り扱いのポイント   等など

とにかくひとつずつが、深くて面白いお話しでした。
日本の生活文化には「美」が寄り添っている。そんな印象を強く受けました。
長く続いてきたからこそどんどん知恵が積み重なり
美意識が研ぎ澄まされていくのだなと感じました。

また、表装・表具に欠かせない素材として、京都西陣の裂地、全国各地の和紙の産地・・・等さまざまな伝統産業が関わり合いながら、ともに活かしあい引き立て合う、無くてはならない存在であるコトにも気づかされたのでした。

また, 宇佐美松鶴堂様では、長年日本国内のみならず海外の後継者育成や情報交換にも力を注がれてきました。今は技術だけでなく、その精神も受け継がれた方たちとともに交流を続けながら「掛軸の文化・表具の文化」を未来に繋ごうと日々取り組まれておられることにも 心打たれたセミナーでした。

宇佐美様、貴重なお話しと資料の数々本当にありがとうございました。宇佐美様と奥様の温かいお人柄、おもてなしのお心にも学ばせていただいたひとときになりました。心から御礼申し上げます。

是非、たくさんの方に表具・表装の世界「掛軸」の魅力をお伝えしたく思います。

ココでは伝えきれない宇佐美様直伝の「掛軸」のセミナーは、アーカイブ(見逃し配信)でご覧いただけます。
(期限7月21日まで)
年会員の皆さま、また4月単発受講でお申し込みの皆さまには、大変お待たせいたしました。個別にご案内いたしますのでご確認くださいませ。

また「知らなかった!」「見逃した!」「未だ申し込めてなかった!」という皆さま。
今からでも今年度年会員(4回分)のお申し込みを頂いた方には、「掛軸」のアーカイブ(見逃し配信)もご覧いただけます。
詳細は、HITOTOKI事務局まで申込み・お問い合わせくださいませ。

さて
次回は、7月22日(土)14:00−15:30
テーマ:「団扇と扇の文化」(仮)

講師は小丸屋住井 十代目当主 住井啓子様です。

会場は、京都岡崎・神宮道 小丸屋住井(https://komaruya.kyoto.jp/)様のサロンでオンラインと同時にリアル受講も企画いたします。

丁度、祇園祭の先祭と後祭の狭間の土曜日、夏の京都で楽しいひとときをご一緒しませんか?皆様のご参加をお待ちしております。

令和5年度 HITOTOKI 暮らしの和文化セミナーのご案内

いよいよ第二期「HITOTOKI 暮らしの和文化セミナー」が始まります。

令和5年度は、春、夏、秋、冬の 4回を予定しております。

 

春の回は、表装表具(*1)の分野から『暮らしの中の伝統文化「掛軸」』をテーマに取り上げます。

創業より二百余年、国宝・重要文化財の修復や、数多くの美術品も手掛けておられる、京都 西本願寺前、宇佐美松鶴堂の 九代目当主 宇佐美直八様よりお話しを伺います。(プロフィールはこちら

近年、床の間の減少により掛軸は、普段触れる機会の少ないものとなりましたが、実はそこにも日本特有の美意識が詰まっています。掛軸の鑑賞の仕方・扱い方など学ぶ機会となり、魅力を味わうひとときになれば幸いです。

*1 書や絵画を掛軸等に仕立てる技術)

コロナの終息とともに、待ちに待った旅行を予定されてる方も多いことと思います。社寺仏閣、美術館、ホテルや旅館・・・

ふっとしたところで和のしつらえに出会われる機会もあると思います。そんな時にも 鑑賞の仕方が変わり、楽しみ方がひろがりそうです。是非、もてなしのしつらえ「掛け軸」の世界をお楽しみください。

 

■ 第7回「暮らしの和文化セミナー」

 【日時】 令和5415日(土)14:00-15:30

 【内容】 暮らしの中の伝統文化「掛軸」

  令和5年度 講座内容 https://hitotoki-wabunka.com/schedule2023/

  新規・継続年会員又は月会員のお申し込みはコチラから

■ 無料オンラインライブ視聴のご案内

 Facebookライブ 又はInstagramライブのご視聴を希望の方は、HITOTOKIのアカウントを下記のリンクよりフォローお願いします。

 Facebook  https://www.facebook.com/Hitotoki.Japan

Instagram  https://instagram.com/hitotoki_wabunka?igshid=YmMyMTA2M2Y=

岸本 尚毅氏

岸本 尚毅(きしもと なおき)

一九六一年生。

中学生の頃から俳句に興味を持ち、会社勤務のかたわら俳句に携わる。角川俳句賞選考委員。岩手日報・山陽新聞俳壇選者。

2018・2021年度Eテレ「NHK俳句」選者。

著書に

『文豪と俳句』(集英社新書)

『十七音の可能性』 (角川書店)

『型で学ぶはじめての俳句ドリル』 (祥伝社)

『ひらめく! 作れる! 俳句ドリル』 (祥伝社)

『名句の学び方』(NHK出版)他。

『室生犀星俳句集』(岩波文庫)

 

小菅 達之氏

 

小菅 達之(こすが たつゆき)

公長斎小菅 代表取締役社長

1981年生まれ。2005年に株式会社公長斎小菅に入社、新商品の企画から
営業や広報まで幅広く活動し、新旧の商品を組み合わせた独自の編集により
2011年の「京都本店」をプロデュース、2021年同社代表取締役社長に就任。http://www.kohchosai.co.jp/

住井 啓子氏

住井 啓子 (すみい けいこ)

㈱小丸屋住井
代表取締役社長/舞扇子デザイナー

 

幼少より日本舞踊(坂東流)を習い、7歳で初舞台を踏む。
舞踊経験を生かし舞台小道具の製作、時代考証を行う。
特に舞扇子のデザインに関しては花柳界からの信頼が厚い。
2000年 江戸時代の「深草うちわ」を復元し、以後毎年新作うちわ展を開催。
2004年「京遊団扇」出版にあたり監修を務める。
「深草うちわ」復元以降、大学や寺院、その他講演依頼を積極的にこなし、京都の伝統文化を発信する拠点として2015年に「小丸屋サロン」をオープン。
日本国内にとどまらず、中国などの国外でも日本の伝統文化の価値を伝える講演活動で活躍中。

https://komaruya.kyoto.jp/

宇佐美 直八氏

宇佐美 直八  (うさみ なおはち)

株式会社宇佐美松鶴堂 代表取締役社長

 

1983年、株式会社宇佐美松鶴堂に入社。

文化財修復技術を習得しながら、海外に出向き先代の下で育った技術者が各国博物館で従事している現場の視察協力を続ける。スミソニアン・フリーア美術館(ワシントンDC)での研修、またオーストリア・ウイーン近郊で開催されたICCROM1995にて約2ヶ月間、多国の技術者と共に研修・交流を図るなど国を越えての技術伝承に積極的に携わり後継者育成に力を注ぐ。

2002年、代表取締役に就任。

主な表具工事としては、京都迎賓館表具工事、西本願寺や東本願寺の阿弥陀堂及び御影堂障壁画修理 等にも携わる。

2014年 9代目直八を襲名。2020年京都市伝統産業技術功労者『京の名匠』受賞。

現在に至る

第6回アフターレポート

【アフターレポート】(感動冷めやらず・・長文です)
2月18日(土)第6回HITOTOKI 暮らしの和文化セミナーは
「唐紙としつらえ」と題して、京から紙 唐長11代目夫人・唐長IKUKO主宰の千田郁子様をお招きしてお話を伺いました。
「唐紙(からかみ)」と言えば「唐長」と思い浮かべられる方も多いと思います。来年で初代唐紙屋長右衛門・創業から400年を向かえられる「唐長」。
京都(=日本)で唯一続く唐紙屋として、現在までの約60年を11代目千田堅吉様とともに歩んでこられた郁子様に、インタビュー形式でお話を伺いました。
お話しのところどころに、郁子様ならではの“おちゃめなダジャレ”も登場しセミナーは和やかなひとときになりました。
ライブに参加できなかった会員の皆さまは、まもなくアーカイブをUp しますので、是非ご覧ください。
「唐紙」の魅力はもちろん、郁子さんのお人柄、生き方、心のありよう・・・も、お話しから存分に感じていただけることでしょう。
さて、少し内容に触れますと堅吉様との二人三脚の歩みは、伝統ある「唐紙」、代々続く「唐長」でもありつつ、0からの出発でもあったようです。
ただそこには、互いを思いやりながらも『“唐紙”の素晴らしさを伝えたい。』と願うお二人の熱い想いは、年月をかけながらもその後の道を徐々に徐々に切り開いていかれます。
お二人の想いは少しずつカタチ作られ、さまざまなご縁から生み出される新しい唐紙の世界観は国内外から注目され、ロンドンのミュージアムや、エルメスやヴィトンと言ったハイブランドとのコラボにまで発展していくこととなります。
唐紙のお仕事は、すべて「お誂え=オーダーメイド」です。
依頼人の想いを丁寧に汲み取りながら、文様を絞り込み、配色を決める作業は、一つとして同じ仕事はありません。お客様の想いを大切にしながら「Bestな選択だった」と皆が納得するお仕事を積み重ねてこられたお二人だからこそ、“唐紙”だけにとどまらない“心豊かな暮らし”そのものを生み出されてこられたんだなとあらためて実感したのでした。
今回は唐長・修学院サロンのお部屋を郁子様にご案内いただきました。約650種の文様と、無限の可能性を秘めた配色を掛け合わせて“唐紙”を産み出す堅吉様と、その“唐紙”を時代に合わせたしつらえでご提案をされてきた郁子様。そのお二人の心を映すお部屋の数々。郁子様の解説付きサロンツアーはとても充実した楽しいものでした。
当日のライブ配信をアメリカからご覧いただいていた参加者の方からは「サロンでのいろんな和モダンなアイディアを見て、うちの家にもぜひ唐紙を取り入れてみたい!」とメッセージを頂き、リモートでもその魅力が伝わり嬉しく思いました。
もっともっとお話しを聞いていたい・・と、後ろ髪をひかれつつあっという間の1時間30分。京から紙の魅力、唐長の素晴らしさ、郁子様の女性として、人としての魅力の詰まったお話しの数々に生きる「希望」「勇気」までいただて、ますます郁子ファン急増です。
堅吉様・郁子様ご夫妻の歩んでこられたこれまでに敬意を表し、ますますのご活躍と唐長様の末永いご繁栄を心よりお祈りしています。 ありがとうございました。
【追伸】
訪れた唐長様には、弥生三月を前に三体のお雛様が飾られていました。

千田家のお雛様、郁子様のご実家のお雛様、

 

そして郁子様還暦の折に頂かれた「還暦雛」

「三条サロンのOPENは、60歳だったんよ! 毎日走り回った日々だった・・」と振り返る郁子さんの満ち足りた素敵な笑顔が印象的でした。

千田 郁子

千田 郁子(せんだ いくこ)

京からかみ 唐長 十一代目夫人 唐長IKUKO主宰

 

「唐紙」というと桂離宮や二条城を初めとする文化財建築、またお寺やお茶室の襖・戸袋等、和風建築の内装を思い描かれる方も多いと思います。
現代では、ホテルやレストランの洋空間の壁面を彩る日本の技として広く展開され、また文様においてはタイルや食器・ファブリックといった新たな分野への展開。50年に渡り、家業の唐長を11代千田堅吉と共に携わり、唐紙の普及に努めて来た。

【経歴】

・2000年4月から9月まで京都新聞夕刊に「唐紙のある暮らし」をテーマに全25回連載記事

・2004年7月 京都市中京区にて唐長三条サロン開設

・2015年1月 NHKプレミアム50分特集番組 唐紙ー千年の文様の美」に出演

・2016年5月 コトコト舎より「唐長IKUKO」128頁出版

・2016年6月 婦人画報に「唐長IKUKO]出版についての特集記事掲載

・2016年9月 ユナイテッド・アローズ六本木ヒルズ店にて唐紙コーナー開設

・2016年10月 唐長三条サロン閉店

・2016年11月 唐長修学院工房にて唐長IKUKOアトリエショップ開設

・2017年7月 エルメスとのコラボ、唐紙表紙のリフィル限定販売

・2018年2月 きものSalon2018春夏号にモデル掲載

・2021年12月 唐IKUKOアトリエショップ閉店