第5回 暮らしの和文化セミナーのご案内

彩り豊かな紅葉の季節から、初冬の気配が漂い始めた今日この頃、皆様お元気でお過ごしでしょうか?

2022年最後の「第5回HITOTOKI暮らしの和文化セミナー」のご案内です。

師走 12月17日(土)は、『日本人とうつわ その機能と美の理由』をテーマに、京都女子大学の前﨑信也様をお迎えしてお話しを伺います。前﨑先生には、このHITOTOKIのオープニングイベントで、テーマ「日本人の美意識」についてのお話しをいただきました。

軽快なTALKで、日本人の美意識が育まれた背景や、長い歴史の中で日本の文化がどう位置付けてこられたのか、海外から見た日本文化の見方などをお話しくださいました。

ご参加いただいた皆様からは

「パワフルなお人柄に釘付けでした。日本の外からの客観的な視点は、日本からではなかなか見えないものです。たくさの気づきをいただきました。」

「前崎先生のお話がエネルギッシュでとても楽しくあっという間の時間でした。日本の文化や芸術が海外からどの様に見られているか、とても勉強になりました。」・・・など

感想が届きました。

12月は、そんな前﨑先生の専門分野でもある “日本の陶磁器”=「うつわ」について、先生特有のグローバルな視点からお話しくださいます。

日本の“うつわ”の概念を、新たな角度からとらえていただく機会になるのではと思っております。

また、今回も前回に引き続き、「オンライン」と「リアル」で受講いただける、ハイブリッド形式で開催いたします。リアルのセミナー会場は、京都の東山を望む南禅寺前の“京都市国際交流会館”です。

会場では、先生の熱のこもったお話しはもちろん、先生ご自身のコレクションから貴重な「うつわ」もお持ちいただけるとのことですので、間近でご覧いただけます。

是非リアルでのご参加もお待ちしております。(詳細は下記をご覧ください。)もちろん、オンラインの皆様には画面を通して充分お楽しみいただける内容になっておりますのでお楽しみに!

では、セミナー当日お目にかかりましょう。

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【セミナー内容】

■日時 12月17日(土) 開場13:30~ 開演14:00~15:30  閉場16:00

■場所 京都市国際交流会館。https://www.kcif.or.jp/

■テーマ 『日本人とうつわ その機能と美の理由』

■講師  前﨑 信也氏 プロフィールはコチラから

 

■ 現地参加費

  一般の方 3500円  お申し込みはコチラから

  会員の方 1500円  お申し込みはコチラから

■ オンライン参加費

  単発受講(見逃し配信無)2000円 お申し込みはコチラから

  単発受講(見逃し配信有)4000円 お申し込みはコチラから

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第4回アフターレポート

【アフターレポート】

10月15日(土)

第4回目のHITOTOKI 暮らしの和文化セミナーもおかげさまで無事終了いたしました。

今回は「日本庭園の見方と楽しみ方」をテーマに、庭園デザイナーの烏賀陽百合さんをお迎えしお話しいただきました。

ズバリ「“庭”の世界、いいですね。面白かったです!」

もっと知りたい!という気持ちが掻き立てられるひとときでした。

これからアーカイブをご覧になる会員の皆様、是非お楽しみください。

烏賀陽さんの柔らかい話口調と、豊富な知識やエピソードを交えてのお話しは、

今回会場となった 廣田紬「玄想庵」の坪庭のお話しから始まります。

京町家特有の坪庭は、作庭された当時のご当主の想いがこもったもの。

その思いを汲むように、烏賀陽さんの目だからこそ見える庭の石や灯篭、四季を楽しむ植木の一つ一つを解説くださいました。

 

そのお話しにオーナーの廣田様も興味津々。今回のご縁をとても喜んでくださいました。

本題のお話しでは、海外経験の豊富な烏賀陽さんだからこそ語れる“西洋との違い”は面白く、庭を見る視点の違い。自然とのかかわり方の違い。

その一つ一つが目からうろこでした。

また、日本人独特の「見立ての美」、「心の目で見る感性」は、庭をつくる人の想いや、見る側の教養もふくめとても興味深いお話しでした。

「庭」に秘められた楽しみ方は深く広く・・・、知れば知るほどハマりそうな予感です。

当たり前に過ごしている日々にも、四季のある日本だからこそ「移ろう美しさ」を楽しめる幸せをあらためて感じたひとときになりました。

受講された皆さんからも「大満足です!京都に住んでいながら見ていないお庭がいっぱいあることにも気づかされ足を運んでみたい。」「先生のお話しに引き込まれた。庭にこれほどいくつもの魅力があるとは知らなかった。

これから庭を見る時にそのテーマや時代背景を思い浮かべながら見てみます。」等の感想が届いております。 

 

百合先生、素晴らしいセミナーを本当にありがとうございました。

烏賀陽先生には、また折を見て是非2回目、そして実際に一緒にお庭を巡るツアーなどもお願いできれば…と勝手ながら私たちの夢をお伝えしております。

 

皆様どうぞお楽しみに。

 

紅葉を楽しめるこれから、移ろう四季の美しさを味わえるお庭に出かてみたくなりました。皆様も素敵な秋をお過ごしください。

 

次回は12月17日(土)「日本人とうつわ その機能と美の理由」

講師:京都女子大学 家政学部生活造形学科 教授 前﨑 信也氏による

 

楽しい器のお話しです。どうぞご期待ください。

第四回 暮らしの和文化セミナーのお知らせ

 

「暑さ寒さも彼岸まで・・」の言葉通り日ごと秋めいてまいりました。

皆様お元気でお過ごしでしょうか?

さて次回、「第四回HITOTOKI暮らしの和文化セミナー」のご案内です。

美しい紅葉の季節を目前に控えた10月15日(土)は、『日本の庭』についてのお話しをお楽しみいただきます。

講師にお迎えするのは、庭園デザイナーの烏賀陽百合さんです。

烏賀陽さんは、カナダ・ナイアガラ園芸学校で園芸とデザインを学び、その後イギリスの王立キューガーデンでインターンを経験された後、国内外で様々な庭園のデザインを手がけておられます。またその傍ら庭園の解説者としても「JR東海・そうだ京都行こう」などの庭園ツアー等でもご活躍です。30ヵ国を旅し、世界中の庭園を回る中で各国の人々と密接な関係にある「庭」の存在に魅了されると同時に、“日本特有の庭”の魅力を益々感じるようになったと話しておられたのがとても印象的でした。

そんな烏賀陽さんに、今回は『日本庭園の見方と楽しみ方』と題してエピソードを交えながら「日本庭園の魅力」に迫る90分です。

また今回は、“坪庭のある京町家”からお届けします。

(※会場「京町家・玄想庵」の坪庭をご覧いただきながらのお話し)

初のリアル会場でのご参加も承ります。もちろん、オンラインの皆様にも充分お楽しみいただける内容になっておりますので詳しくは以下をご覧ください。

【セミナー内容】

■10月15日(土)開場13:30~ 開演14:00~15:30  閉場16:00

■場所 京町家 玄想庵 https://gensouan.com/

■テーマ「日本庭園の見方と楽しみ方」

■講師  烏賀陽 百合 氏 プロフィールはコチラから

■セミナーの主な流れ 

    • 西洋庭園と日本庭園の違い
    • 日本庭園の楽しみ方
    • テーマや鑑賞のポイントを知る
    • この秋お勧めの京都の庭園 

■ 現地参加費 

  一般の方 3500円  お申し込みはコチラから

  会員の方 1500円  お申し込みはコチラから

■ オンライン参加費

  単発受講(見逃し配信無)2000円 お申し込みはコチラから  

  単発受講(見逃し配信有)4000円 お申し込みはコチラから

「日本庭園の秘めた魅力」に触れ、皆様の日常に新たな楽しみがまた一つ増えますように。皆さまのご参加をお待ちしております。

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烏賀陽 百合氏

 

烏賀陽 百合 (うがや ゆり)

庭園デザイナー、庭園本著者  庭園プロデューサー

同志社大学文学部日本文化史卒業。兵庫県立淡路景観園芸学校、園芸本課程卒業。カナダ・ナイアガラ園芸学校で園芸、デザインを3年間勉強。またイギリスの王立キューガーデンでインターンを経験。

これまで30ヶ国を旅し、世界の庭園を見てまわる。2017年3月ニューヨークのグランドセントラル駅、2021年1月新宿、京王プラザホテルロビーに日本庭園を作り、プロデュースした。

現在、東京、大阪、京都、広島など、全国のNHK文化センターや、まいまい京都、毎日新聞旅行などで庭園講座やツアーを開催。また京都紀行番組などで庭園を紹介する。

 

著書:

一度は行ってみたい 京都 絶景庭園  (光文社知恵の森文庫)   

しかけに感動する京都名庭園 (誠文堂新光社) 

ここが見どころ 京都の名庭  (淡交社) 

しかけに感動する 東京名庭園  (誠文堂新光社) 

京都 もてなしの庭  (青幻舎)

美しい苔の庭 (エクスナレッジ)

Facebookページ:「烏賀陽 百合 庭とガーデニング

Instagram: Yuriugaya

 

【第3回 アフターレポート】

8月20日(土) 

HITOTOKI 第3回「暮らしの和文化セミナー」を開催いたしました。ご参加いただいた皆さま 誠に有難うございました。

テーマ「自然との共生に育まれた日本らしさ」

講師は 同志社大学 名誉教授 井上雅夫氏

セミナーでは、「日本と自然」「神と人間」「人と人との関係」について具体的に西洋と日本を比較、違いをお話し頂きました。地理的条件や気候風土と言った背景が深く影響し、人間を形成してくコトや、日頃何気なく使っている「言葉」にも日本人の感性が宿っているコト・・など興味深いお話しから、何となく感じていたものを、何故そう感じたのか、何故違うのかを理解する事が出来、改めて日本という国の成り立ちを再確認させていただきました。

 

また、ご参加いただいた皆様からご感想をお寄せ頂きましたので一部ご紹介させて頂きます。

◉ 日本文化に触れるたびに日本人で良かったと思うのですが、本日先生のお話を伺い、さらに強くそう思いました。

人との関係性の違いで、日本も「集団主義」ではなく「個人主義」在り方が違うだけ、ということも目から鱗でしたがとても納得いたしました。人に甘えることができるのは、人を信じて委ね、何か起きても許せるということで日本人は懐が深く心が柔軟で、それは一番強いということかなと思いました。世界中が日本人なら戦争は起こらないのに(笑)先生の御著書もぜひ拝読させていただきたいです。ありがとうございました。

◉ 大変興味深く拝聴させていただきました。どうもありがとうございました。

日本は、住民がほぼ日本人という奇跡のような国で、あうんの呼吸や察する文化、人情味がある素晴らしい文化と思います。井上先生のお話を聞いてあらためて日本人に生まれたこと嬉しく思いました。

私はアメリカで暮らしておりますが、この国にはいろんな人種、ルーツやバックグラウンドを持つ人たちがいる多様文化の国ですので、自分と他の人は違う、違って当然というスタンスで明確に言葉にして伝えないとお互いの常識がまったく違うので気が抜けません。井上先生がおっしゃっていた不信という言葉に大きくうなづきました。今ではこの多様性も素晴らしいと思うようになりましたが、仕事上でもサービスでも日本人の正確さや気配りは世界一といつも思っています。外の文化を知ることが日本をもっと知ることにつながるというのは本当ですね。ぜひ先生のご著書も拝読させていただきたいと思います。

 

さて、次回は、

・第4回目 10月15日(土)「日本庭園の見方と楽しみ方」

講師は、庭園デザイナー  烏賀陽 百合氏です。

今回は、京都烏丸四条近くの町屋からお届けいたします。オンラインも同時配信いたしますが、京都も庭園巡りや観光に良い季節ですので、先生からおすすめスポットを伺えそうです。

お申し込みの詳細は、近日中にお知らせいたします。皆さまとお会い出来る事を楽しみにしています。

では、次回もお楽しみに!

 

HITOTOKI/小川・山田・中辻

お盆

お盆を迎え、皆様もお盆支度をされていることと思います。

近所の店先には お盆支度の品が並べられています

( 地域によって、旧暦新暦の違いでお盆の期間は分かれます )

ご存知のように “お盆”は先祖の霊を家に迎えて供養する行事です

正式名は「盂蘭盆会=うらぼんえ」「精霊会=しょうりょうえ」

地域や宗派により 供養の様式は異なりますが、お盆飾りについていくつか見てみましょう

 

“おがら”

先祖の霊があの世から道に迷わず帰って来れるように焚く「迎え火」に使う “おがら” は、麻の皮を剥いだ後に残る芯の部分.

麻は古来より清浄な植物とされ、悪を祓い清め 燃やす事で、清浄な空間を作り出す意味があるそうです。

 

” 蓮の花 “

蓮は泥水の中でも美しく清らかな花を咲かせる事から、仏教では極楽浄土に咲く花として神聖視されているそうです

最上の花でご先祖様をお迎えします

” ほおずき(鬼灯) “

その形と色から 提灯に見立て、ご先祖様の足元を照らす灯りとなります

” 精霊馬 “

ご先祖様の乗り物として、馬や牛をかたどったもの

現世へ早く帰って来れるように、足の速い馬をキュウリで

浄土へ戻る際には、名残りを惜しんでゆっくり歩む牛をナスで作ります

 

いわれには諸説ありますが、

飾るもの一つ一つにも 思いを込めて、ご先祖様を供養する…

日本人として大切にしたい行事のひとつです

時代が変わっても、変わらないものでいて欲しいですね

20日の井上雅夫先生のセミナーでも

「 神と人、人と人の関わり」からこの辺りのお話が聞けそうです

お楽しみに♪

井上 雅夫氏

井上 雅夫(いのうえ まさお)

同志社大学  名誉教授 専攻 西洋中世史

 

「日本文化」をより深く知るために比較が必要と、西洋の中世史を長きにわたり研究。
日本人の日常の生活の中にこそ、日本文化の大切なものがあること
「身近な話題で語る日本の心」と題し、平成9年から財団法人新教育者連盟発行の「生命の教育」に掲載
“日本の心”を大事にすることが教育の芯となる、と現在も講演を通して全国で教育活動を続ける。

略歴
・昭和 21 年 京都市生まれ
・昭和 48 年 同志社大学院修了
・昭和 58 年 同志社大学教授
・平成 29 年 同志社大学 名誉教授

京都市在住

著書  「日本人の忘れ物」 日本教文社
「西洋中世盛期の皇帝権と法王権」 関西学院大学出版会
「カノッサへの道 歴史とロマン」 関西学院大学出版会

 

HITOTOKI 美術館情報

私達スタッフは時折, 美術館情報を共有し合います

今これが面白そう、とか、いつから始まるこの展覧会も良さそう、とか・・・

価値観は似ているのですが、それぞれに好みの分野が少しずつ違ったりします

でも共有することで、自分だけでは気づかなかった事に 新たな発見もあったりするのです。

最近、私が訪れた美術館からいくつかご紹介させてください

1)東京ミッドタウン サントリー美術館 「 歌枕 ~あなたの知らない心の風景 」 

美しい風景が詠われた和歌によって特定のイメージが結びつけられる土地“歌枕”

現在のような 美しい写真が掲載された旅行パンフレットの無かった時代に

その地を表す歌枕で 人々はその風景を頭に描き、旅への思いを膨らませました

歌枕の意匠で飾られた着物や器などのさまざまな工芸品の

文様として豊かに表現されているのは どの地なのか、、紐解く鍵ともなります   

こちらは8月28日迄

2)大阪 藤田美術館

明治時代の実業家 藤田傳三郎邸宅の蔵を改装した美術館

今年4月にリニューアルオープンしたばかりです。

現在は “水” “花” “傳“のテーマで構成展示されています。

展示数は多くないですが、空間も含めて新しい美術館のあり方が提案されています。隣接の藤田庭園跡公園では、白い蓮の花が美しく咲いていました。

3)大阪歴史博物館

特別企画「和菓子いとおかし~大阪と菓子のこれまでと今~」を目的に訪れましたが、

3フロアからなる常設展示に はまってしまいました・・

1350年を超える大阪の歴史を 原寸大の復元建物、精巧な模型や映像など

様々な手法でリアルに再現した展示

中世から近代にかけて 商業や工業で栄えた、なにわ大阪の人々の いきいきとした暮らしぶりも垣間見ることができました

大阪城全体が見下ろせるスポットでもあります

■そのほか関西で今行ってみたい展覧会 

京都 細見美術館 「美しき色 いにしへ の裂 〈ぎをん齋藤〉と〈染司よしおか〉の挑戦」8月28日迄

京都 楽美術館 樂歴代 特別展 「茶碗が紡ぐ ものがたり」 8月21日迄

■ 東京スタッフ お勧め展覧会

東京 根津美術館 「よめないけど、いいね!根津美術館の書の名品」 8月21日迄

東京 菊池寛実記念 智美術館 「篠田桃紅 夢の浮橋」 8月28日  迄

美術館、博物館は知らない“もの“ や “こと“ に出会えるだけでなく、本物による刺激や感動を味わえますが、ただ、そこに身を置くだけでリフレッシュさせてくれる場所でもあるのです。

なかなか外出がままならない状況が続きますが、お出かけの際にはお気をつけてくださいね♪

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第三回 暮らしの和文化セミナーのお知らせ

皆様 こんにちは

次回のセミナーまで約1か月となりました。

第三回のテーマをご案内させていただきます。

【自然との共生に育まれた日本らしさ】

講師は、同志社大学  名誉教授  井上雅夫氏です。

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