第12回アフターレポート

アフターレポート

9月21日(土)

彼岸を迎えようやく秋めいてきた

 京都の酒どころ伏見から

【第12回 HITOTOKI暮らしの和文化セミナー 】

をお届けいたしました

テーマは『 日本酒の魅力とその文化 』

講師は、創業350年(14代)の長きにわたり酒造りを営まれている、純米吟醸蔵「玉乃光酒造」のプロジェクトリーダー山川 結さんにお話を伺いました。

 

HITOTOKIでも初の「食文化」として興味津々の「日本酒」。当日は玉乃光酒造様の蔵元での開催というコトで「ぜひ現地で!」・・と

東京や名古屋・西宮などご遠方から10名の方がリアル参加、オンラインでもアメリカ・東京などからご参加下さり「日本酒」への関心の高さを感じました。

 

講座では、まずはウェルカムドリンクと称して最初の一種を口にしていただきながら

酒造りの流れがわかる動画を見て

・玉乃光の歴史

・日本酒の基礎知識(米・水・麹にまつわる話)

・酒造りの工程(純米酒のできるまで)

・微生物の働き

・自分好みのお酒に出会うために  ほか

を、パワーポイントに沿って、また時には「酒米(雄町・山田錦など)」の実物サンプルを用いながら

山川さんが、丁寧にそしてユーモアも交えてお話ししてくださいました。

オンラインで受講くださった方からは・・

「とてもわかりやすいお話で、日本酒についての基本的なことも、知らなかったこと

も、たくさん知ることができ、とても貴重なセミナーでした。資料も複雑な工程がわかりやすく表現されていて、目と耳から理解することができました。

原料の特徴や味を活かして造る醸造酒の中でも、人(杜氏)の技術によって造り上げることのできる日本酒は、とても奥深くて、蔵ごとにたくさんのストーリーもあり、日本を象徴するようなお酒なのだと、改めて感じます。様々な温度帯で楽しめる日本酒の燗酒については、温度ごとの名前があり

“雪冷え・花冷え”・・・など日本人らしい情緒のある名前がついていることにも驚きました。

個人的には少し勉強していましたが、まだまだ知りたいこともたくさん出てきたので、ぜひまたこのような機会を設けていただけると嬉しいです。」

とのうれしい感想が届いています。

私たちも思いは同じです。

セミナーの中では「江戸時代に、日本酒の製法が完成したと考えられる」というお話があり、科学の発達していない時代にも、先人たちは卓越した観察力や研ぎ澄まされた感性で、米・麹・水のそれぞれの声を聴きや変化を見極め、美味しい酒造りのために愛情を注いでこられた

コトに心打たれる思いでした。

山川さんたちのような若い方たちが、その思いをしっかり受け継ぎながら時代に合った楽しみ方を提案されることで「日本酒の魅力」は今世界に広がりを見せています。

磨き続けながら引き継がれる“日本のモノづくり”を知ることができました。

山川さんありがとうございました。

自分好みの日本酒の探し方や美味しい飲み方のヒントも教わりましたので今年の秋は、美味しい「日本酒」を楽しみたいと思います。

<製造している場所をチラッと見学させていただきました>

 

玉乃光様では、オンラインでの販売もなさっています。皆様もぜひチェックなさってください。>>>

玉乃光酒造公式HP:

https://www.tamanohikari.co.jp

純米酒粕玉乃光HP:

https://sakekasu.tamanohikari.co.jp

“知らなかった” “見逃した” という方へのお知らせです

今からでも「日本酒の魅力とその文化」のアーカイブ(見逃し配信)をご覧いただけます。

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第12回 暮らしの和文化セミナー

お待たせいたしました!

HITOTOKIの秋講座は、皆さまお楽しみの【日本酒】です!

いま海外でも話題の【日本酒】。

米・水・麹を原料として生み出される日本の誇る銘酒の数々・・・

今回は、創業350年(14代)の長きにわたり酒造りを営まれている純米吟醸蔵「玉乃光酒造」様にお話を伺います。同社は、紀州藩二代目藩主・徳川光貞公により酒造免許を賜った御用蔵でした。当時20ほどあった徳川家御用蔵も、今や玉乃光酒造1件とのこと。和歌山で誕生し、第2次世界大戦の大空襲で京都伏見に居を移して70余年。選び抜かれた素材だけを使い「誠実」な酒を造ることをモットーに【純米大吟醸酒】【純米吟醸酒】だけを製造されています。

セミナー当日は、伏見の玉乃光酒造様からハイブリッドでお届けします。

日本の酒と国名の付く「日本酒」でありながら実は知らないことばかり・・

原材料から仕込み、製法、成分にまつわることや、人と微生物の阿吽の呼吸が育む酒造りの妙や、自分好みの日本酒の探し方や美味しい飲み方など魅力満載のセミナーです。

現地参加の皆様には、利き酒(2.3種)などのオプションやセミナー終了後、簡単な工場見学もございます。

今回このセミナーを担当くださるのが玉乃光酒造(株)の 山川 結さんです。

知識も経験も豊富な若手のプロジェクトリーダー結さんだからこそ語れる「日本酒の魅力」を存分にお聞きしたく思います。

皆さまのご参加をお待ちしております!!!

▼▼▼第12回【HITOTOKI 暮らしの和文化セミナー】▼▼▼

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第11回アフターレポート

第11回 セミナーアフターレポート投稿一覧

6月15日(土)

令和6年度 最初となる 【 第11回 暮らしの和文化セミナー 】 を開催いたしました

テーマは『 金箔の魅力とその文化 』

講師は、

徳川幕府のもと、金地金より‟箔打ち職人”としてのはじまりから300有余年続く

金箔の製造卸 堀金箔粉株式会社 取締役 堀 裕子様 です

会場は、京都市役所のすぐ近く 御池通の本社店舗にお邪魔して お話を伺いました

ご先祖様が 滋賀県から箔打ち職人として京都へ来られたお話から始まり

なぜ、京都で金箔製造が行われたのか?

そして、金沢にその製造会社の多くが移ったのは なぜなのか?

クイズ形式にして、その理由をみんなで考えていく …という

堀先生の話術に どんどん惹き込まれて いきました

金箔の色や種類は一つではない ことも、

どのように金箔を作っていくのか、その製造工程も ビデオにて詳しく拝見しました

実際に目の前で 和紙の袋に入った金箔くずの異物を取る 様子を見たときには

思わずため息が・・

そのこぼれ落ちた金の小くずを手に乗せていただいて、どうして良いかアタフタしたとき

「 手にすり込んでみてください、無くなります 」

・・・本当に無くなりました ‼

でも金は消えてなくなるのではなく、また体外へ排出されるそうです

そして昔から使われているオリジナルの包装紙を使い、和紙の紐で縛り、たくさんのハンコを押して包む 仕上げに

300年以上も続けてこられた 年月の重みと、品質へのプライドを見ました

 

最後に、金箔製造業界に携わる方々や 使用する道具への想いを伝えられ

金箔製造の伝統技術を 守り伝えながら、新たに活かす取り組みへの、

誠実なお人柄が滲み出た、熱意のこもった講義となりました

堀裕子様、素晴らしいお話を 本当にありがとうございました

ご参加いただいた皆様からも ご感想をいただきました

「 金箔は特別な人のものと思っていました 」

「 伝統工芸とその材料の技術を後世に残したいという熱い思いに心打たれました 」

「 製造業にもAIやデジタル化が進む昨今、昔ながらの職人さんの手作業での 気の遠くなるような工程があることを知りました 」

「 日本画の授業で箔を使ってから、箔や金泥に夢中で、製造されている方からお話をお聞きする機会をいただいて幸せでした 」

皆様、ご参加いただきありがとうございました

【 後談 】

食用金箔を開発されたという堀金箔さん、

絵画材料や工芸材料、美容用金箔商品に加えて、店内には様々な種類の食用金箔も販売されており、セミナー後には、参加された方々のお買い物タイムとなりました

“知らなかった” “見逃した” という方へのお知らせです

今からでも「金箔の魅力とその文化」のアーカイブ(見逃し配信)をご覧いただけます。

◆お申込みは、下記のリンクより受け付けております。

https://wabunka.base.shop/items/86044063

詳細は、HITOTOKI事務局まで申込み・お問い合わせくださいませ。

【次回の予告】

次回は9月21日(土)テーマは日本酒です! “第11回アフターレポート” の続きを読む

第10回アフターレポート

ずいぶんと日が経ってしまいましたが、

昨年度 最終講座のアフターレポートをさせていただきます

2023年12月2日(土)15:00~16:30

【第10回 暮らしの和文化セミナー】を開催いたしました

テーマは「 季語を楽しむ俳句の世界 」

講師には 「俳句博士」の異名を持ち、NHKなどメディアでもご活躍の

俳人 岸本尚毅氏 をお迎えいたしました。

1.最近の俳句

2.俳句の歴史 

3.季語・歳時記 

4.鑑賞(「文豪と俳句」)から

 

と、前半に ご講義いただき

後半は,

先生から いただいた 「落葉」「おでん」のお題で

事前に応募していただいた皆様の俳句を発表、それを講評して頂く

という流れでした

 

五・七・五 の 十七語の中に季語を盛り込み、

作者の “身の回りのこと” や “思い” を表現する俳句

作者が詠み、読者が想像する・・・

その両者から 俳句は成り立つことを知りました

応募いただいた作品講評では

や けり かな などの “切れ字” を使ったり、言葉の順番を考えたり、やわらかい言葉に代えたり と、少しの手直しで より素敵な俳句に生まれ変わる、という岸本先生マジックに

参加者は感嘆 !

 

もう少し、その自然や時の移ろう季節を感じ その時の自分の思いを 気軽に歌にできる様になりたい と思ったのでした

 

ご参加いただき、ありがとうございました。

第10回 暮らしの和文化セミナー

次回セミナーのお知らせ📢

第10回 HITOTOKI 暮らしの和文化セミナー
「俳句」をテーマに開催いたします。

■日時. :12月2日(土)15:00~16:30
■講師 岸本尚毅 様
■テーマ 「季語を楽しむ俳句の世界」
■スタイル ハイブリッド(リアル受講&オンライン)

■場所 アカデミー千石

東京都文京区千石1‐25‐3 03(3946)4430

■お申し込みはこちらから
https://wabunka.base.shop/items/80168712

■投稿句を受け付けます。
●題  ・「おでん」・「落葉」
●期限  11月23日(木)
※詳細はコチラからご確認ください
*******************************************
内 容:17文字という短い言葉で綴る「俳句」。そぎ落とされた言葉だからこそ、イマジネーションが広がるのも「俳句」の魅力だと言います。そして、欠かせないのが「季語」。写生するように表現するなかに「季語」=”四季折々の風物”を織り込むという俳句特有の約束事。

■当日限定・無料ライブのご視聴について
※また、今年度は、より多くの方にご覧頂きたいとの想いから「Facebook とInstagram」にてライブ配信いたします。
Facebookライブ 又はInstagramライブをご希望の方は、
「HITOTOKI」のアカウントを下記のリンクより
フォローをお願いします。
●Facebook  https://www.facebook.com/Hitotoki.Japan
●Instagram  https://instagram.com/hitotoki_wabunka?igshid=YmMyMTA2M2Y=

■講師プロフィール:

今回は「俳句博士」の異名を持ち、NHKなどメディアでもご活躍の岸本尚毅様をお迎えします。「俳句」が趣味という方はもちろん、初心者の私たちにも分り易く「俳句」の魅力「季語」の魅力をお話しいただきます。

■講師紹介
岸本 尚毅(きしもと なおき)様

一九六一年生。

中学生の頃から俳句に興味を持ち、会社勤務のかたわら俳句に携わる。角川俳句賞選考委員。岩手日報・山陽新聞俳壇選者。

2018・2021年度Eテレ「NHK俳句」選者。

著書に
『文豪と俳句』(集英社新書)『十七音の可能性』 (角川書店)『型で学ぶはじめての俳句ドリル』 (祥伝社)『ひらめく! 作れる! 俳句ドリル』 (祥伝社)『名句の学び方』(NHK出版)『室生犀星俳句集』(岩波文庫)他

投稿句募集!!

次回の暮らしの和文化セミナーは「俳句」です。

この機会に是非一句投じてみませんか?

■以下の内容にて投稿句を受け付けます。

応募方法

お題 「おでん」 「落葉」

①句(未発表のもの 手書きされたものを写真撮影した画像でも結構です)

句の説明

お名前 (ペンネーム、匿名可)

*セミナー中に先生が添削されますが、時間の都合上、投稿された句が全て発表となるわけではありません。ご了承ください

(なお、このセミナーに投稿しても「既発表」になるわけではありません。)

岸本尚毅先生に添削してもらえるチャンス❣️ 皆さまからのご応募お待ちしております。

期限  1123日(木)

申し込み方法

下記のリンクよりお申し込みください

https://forms.gle/R7Rxd5SyKsV65MEMA

奮ってご応募くださいませ!!

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HITOTOKI 暮らしの和文化セミナーの

LINE公式ができました。

最新情報をLINEでも配信中です。

以下のリンクから公式アカウントを友だち追加よろしくお願いします!

https://lin.ee/m3O3CDJ

第9回アフターレポート

アフターレポート
10月28日(土)
【第9回 暮らしの和文化セミナー】を開催いたしました。
テーマは「竹と日本の生活文化」
講 師は 公長斎小菅 代表の 小菅 達之さんをお迎えいたしました。
遠く、アメリカやカナダからもLIVEでご覧いただくなど、たくさんの方にご参加頂きありがとうございました。私たちの暮らしを見渡すと、さまざまなところで、「竹」の恩恵を受けています。
ただ、普段はあまり意識していませんね。
そんな身近にありながら知らない「竹」のことを
とてもわかりやすくお話しくださいました。
公長斎小菅さんは、代々「竹」を用いながら時代に合った製品を、産地の作り手さんとともに生み出してこられました。
そんな小菅さんだからこそ、
「竹」そのものの素材の特性を生かした
ハイクオリティーなデザイン、プロダクトを開発し、国内外に発信、
時代を超えて愛され続けるロングセラー商品を発表されています。
今回はそんな商品も
実際にコーディネートさせていただき
竹の魅力を語っていただきました。
・「木」と「竹」違いや特性。
・「竹」だからこそできる
  加工や生み出せるカタチ。
・編み方の違いによる表現方法。
・商品開発のストーリー。
等 なかなか普段はお聞き出来ない、興味深いお話しでした。小菅さんありがとうございました。
益々のご活躍をお祈りし、楽しみにしております。
視聴いただいたみなさんからも
・「竹工芸の変遷や、新たな竹の可能性を感じ面白かった。」
・「竹製品ステキですね!お店行ってみたいです~!」
・「いろいろ学べて面白かったです! これからは、竹製品の”網目”チェックします!」
・「空間とコーディネートに、おしゃれな竹製品がマッチングしていて竹製品の印象が変わりました。」
・「干支の箸置きとお箸欲しくなったので、買いに行きます!」
 等 コメント頂いております。ありがとうございました!
会員の皆様には、動画の編集をしてアーカイブにUP致しますので
ご案内させていただきますので、今しばらくお待ちください。
■当日限定・無料ライブのご視聴については下記をご覧ください。
 (★ HITOTOKIのフォローをお願いします。)
次回は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 第10回目 HITOTOKI 暮らしの和文化セミナー
 「俳句」をテーマに開催いたします。
■日時   12月2日(土)15:00~16:30
      (★時間の変更があるかもしれません。11月2日には最終決定いたします)
■講師   岸本尚毅 様
■テーマ 「季語を楽しむ俳句の世界」
■スタイル ハイブリッド(リアル受講&オンライン)
■場所   アカデミー千石 東京都文京区千石1‐25‐3 03(3946)4430
     (※事前お申し込み必要)
■投稿句を受け付けます。
  ●題  ・「おでん」・「落葉」
  ●期限  11月25日(土)
詳しくはまたHPに掲載いたしますので今しばらくお待ち下さい。

第9回 暮らしの和文化セミナーのご案内

【第9回暮らしの和文化セミナー開催のお知らせ】
■日 程: 10月28日(土)14:00−15:30
■テーマ:「竹と日本の生活文化」
■講 師: 公長斎小菅  小菅 達之 氏
(※プロフィールは下記に)

■内 容: ”竹冠” のつく漢字は、およそ130もあるそうです。
それほどに”竹”は、古来より日本人の暮らしや文化に寄り添うものとして愛され続けてきました。
公長齋小菅様は1898年の創業以来、”竹”特有の素材感や美しさを活かし、時代に合わせたものづくりを続けてこられています。 自然が生み出す”竹”に、新たな命を吹き込み、世界に誇る工芸品から、暮らしを豊かにする道具までを手掛ける小菅さんにさまざまな角度から「竹」の魅力をお話しいただきます。

(主な内容)
・ 公長齋小菅の歩み
・「竹」と日本人の関わり
・「竹」の特性・魅力
・ 伝統からの学びと挑戦
・ 「竹」を通して考える日本の魅力 ほか

■申し込みはコチラ ▼
https://wabunka.base.shop/items/79087806

■当日限定・無料ライブのご視聴について
※また、今年度は、より多くの方にご覧頂きたいとの想いから「Facebook とInstagram」にてライブ配信いたします。
Facebookライブ 又はInstagramライブをご希望の方は、
「HITOTOKI」のアカウントを下記のリンクより
フォローをお願いします。
●Facebook  https://www.facebook.com/Hitotoki.Japan
●Instagram  https://instagram.com/hitotoki_wabunka?igshid=YmMyMTA2M2Y=

■講師プロフィール:小菅 達之(こすが たつゆき)
公長斎小菅 代表取締役社長
1981年生まれ。2005年に株式会社公長斎小菅に入社
新商品の企画から営業や広報まで幅広く活動し、
新旧の商品を 組み合わせた独自の編集により
2011年の「京都本店」をプロデュース
2021年同社代表取締役社長に就任。http://www.kohchosai.co.jp/

第8回アフターレポート

第8回 夏 暮らしの和文化セミナー『団扇と扇子の文化』
のアフターレポートです。
先日7月22日(土) 京都は祇園祭・後祭の宵々山。
町を行き交う人々が、扇子や団扇で涼をとる・・・
コロナ終息とともにそんな“日本の夏を彩る光景”がようやく戻ってまいりました。
今回は京都・岡崎の小丸屋住井様のサロンにて、リアルなお客様もお迎えして、第8回HITOTOKI暮らしの和文化セミナー『団扇と扇子の文化』を開催いたしました。
講師としてお迎えした
小丸屋住井10代目当主・舞扇子デザイナー住井啓子様に、代々受け継がれて来た団扇づくりを、どう守り、未来に繋げていこうとされているのかをお伺いいたしました。
小丸屋様の歴史は古く
1573年当時の帝より「伏見深草の真竹を使い、団扇づくりを差配せよ」との命を受け1624年に創業されました。
その後400余年。
「ご先祖から代々受け継がれた団扇や扇子づくりの技術、職人を守りたい。という熱い思い。」また「幼いころから見聞きして来た団扇の魅力を伝えたい。」その一心で幾多の試練を乗り越えてこられた道のりの中で、大切にしてこられた心根を熱く語ってくださいました。
またセミナーでは、ビデオも拝見しました。
そこには、団扇づくりの製造工程とともに、
住井様のお仕事の柱となる「舞台小道具」の製造(京都の春を彩る花街の舞台「都をどり」「北野をどり」「鴨川をどり」ほかに使われる小道具一斎など)に加えて、舞台狂言とつけ打ちもご対応される様子も伺い知ることが出来ました。
まさに、伝統芸能である日本舞踊の舞台を支え続けておられるのです。
京都の文化に留まらず、日本の文化・伝統芸能にとってもなくてはならない存在だということがわかり驚くばかりです。
セミナーの住井さんの言葉で印象的だったのは
「素直・一生懸命・純粋に・明るく」をモットーにされていること。
何ごともその心で取り組み続ければ間違いなく良い方向にいく。
そして、神仏を敬い、自らの先祖を大切にすることこそ、今をそして未来を憂うことなく
明るく、心満たされる歩みに繋がるのだというお話しでした。
現在、住井さんのもとには、「長く続ける秘訣を聴きたい」と、中国等海外からもお客様が多いとお聞きしました。
先祖を敬い、来るものを拒まず、分隔たりなく心砕いて、真っ直ぐに真心を向けて歩まれるお姿に多くの学びと生きる勇気をいただきました。
住井さんの歩みは、「団扇づくり」を通して「人としてどう生きるか」を実践されているのだと感じとても感銘を受けたひとときとなりました。
住井啓子様、素晴らしいお話しを本当にありがとうございました。
小丸屋住井様のますますの弥栄と、日本の伝統芸能の継承を心よりお祈り申し上げます。
最後に、HITOTOKIからの次回のご案内です。
●次回は 10月28日(土)14:00−15:30
テーマ:「竹に見る日本の生活文化」 講師:公長斎小菅 代表 小菅達之様 です。
古代より日本人の暮らしには欠かせない「竹」。
「竹」の持つ素材としての特性を生かし、また独自の美意識を以て世界に発信されている小菅さんから、竹文化の魅力に迫るひとときをご一緒に過ごしたく思います。
8月には詳細をHP にUP させていただきますので是非チェックしてください。
皆様のご参加お待ちしております。
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