『菖蒲』は端午の節句の頃のイメージが強いのですが『花菖蒲』は5月下旬から6月中旬に開花します。
そう、今が見頃なのです。
『花菖蒲』と『菖蒲』、実は全く異なる植物で『花菖蒲』はアヤメ科ですが、『菖蒲』はサトイモ科です。
また、あやめと花菖蒲も違うようです。
江戸時代から観賞用に栽培され、楽しまれてきた花菖蒲。
昔からの伝統的な系統があり、江戸系、肥後系、伊勢系、長井古種、江戸花菖蒲古花 と言った系統に分けられます( 城北花菖蒲園リーフレットより )
江戸中期には、なんと300種類もの 花菖蒲 が開発されたそうです
今回訪れた 大阪市城北菖蒲園でも 約250品種、約13000株もの花菖蒲が栽培されており、それぞれの花の美しさと、趣のある名前を楽しむことができました
紫とついた名前
古代紫、大紫、小紫、峰紫、紫雲竜・・など
物語や情景を想わせる名前
葵の上、枕草子、東鑑、夕鶴、沖津白波、八咫の鏡・・など
情緒ある 美しい日本語が、それぞれの花のストーリーを紡ぐようです
この名前を見た時すぐに、その物語や情景が頭に浮かぶようになりたい・・
と、反省
今の時期は、紫陽花と共に楽しめます。
しかし1ヶ月間も開園してないとは、旬を切り取ったような時間と空間の “ 贅沢な愉しみ “ ですね。