第11回 セミナーアフターレポート投稿一覧
6月15日(土)
令和6年度 最初となる 【 第11回 暮らしの和文化セミナー 】 を開催いたしました
テーマは『 金箔の魅力とその文化 』
講師は、
徳川幕府のもと、金地金より‟箔打ち職人”としてのはじまりから300有余年続く
金箔の製造卸 堀金箔粉株式会社 取締役 堀 裕子様 です
会場は、京都市役所のすぐ近く 御池通の本社店舗にお邪魔して お話を伺いました
ご先祖様が 滋賀県から箔打ち職人として京都へ来られたお話から始まり
なぜ、京都で金箔製造が行われたのか?
そして、金沢にその製造会社の多くが移ったのは なぜなのか?
クイズ形式にして、その理由をみんなで考えていく …という
堀先生の話術に どんどん惹き込まれて いきました
金箔の色や種類は一つではない ことも、
どのように金箔を作っていくのか、その製造工程も ビデオにて詳しく拝見しました
実際に目の前で 和紙の袋に入った金箔くずの異物を取る 様子を見たときには
思わずため息が・・
そのこぼれ落ちた金の小くずを手に乗せていただいて、どうして良いかアタフタしたとき
「 手にすり込んでみてください、無くなります 」
・・・本当に無くなりました ‼
でも金は消えてなくなるのではなく、また体外へ排出されるそうです
そして昔から使われているオリジナルの包装紙を使い、和紙の紐で縛り、たくさんのハンコを押して包む 仕上げに
300年以上も続けてこられた 年月の重みと、品質へのプライドを見ました
最後に、金箔製造業界に携わる方々や 使用する道具への想いを伝えられ
金箔製造の伝統技術を 守り伝えながら、新たに活かす取り組みへの、
誠実なお人柄が滲み出た、熱意のこもった講義となりました
堀裕子様、素晴らしいお話を 本当にありがとうございました
ご参加いただいた皆様からも ご感想をいただきました
「 金箔は特別な人のものと思っていました 」
「 伝統工芸とその材料の技術を後世に残したいという熱い思いに心打たれました 」
「 製造業にもAIやデジタル化が進む昨今、昔ながらの職人さんの手作業での 気の遠くなるような工程があることを知りました 」
「 日本画の授業で箔を使ってから、箔や金泥に夢中で、製造されている方からお話をお聞きする機会をいただいて幸せでした 」
皆様、ご参加いただきありがとうございました
【 後談 】
食用金箔を開発されたという堀金箔さん、
絵画材料や工芸材料、美容用金箔商品に加えて、店内には様々な種類の食用金箔も販売されており、セミナー後には、参加された方々のお買い物タイムとなりました
“知らなかった” “見逃した” という方へのお知らせです
今からでも「金箔の魅力とその文化」のアーカイブ(見逃し配信)をご覧いただけます。
◆お申込みは、下記のリンクより受け付けております。
https://wabunka.base.shop/items/86044063
詳細は、HITOTOKI事務局まで申込み・お問い合わせくださいませ。
【次回の予告】
次回は9月21日(土)テーマは日本酒です! “第11回アフターレポート” の続きを読む