第4回アフターレポート

【アフターレポート】

10月15日(土)

第4回目のHITOTOKI 暮らしの和文化セミナーもおかげさまで無事終了いたしました。

今回は「日本庭園の見方と楽しみ方」をテーマに、庭園デザイナーの烏賀陽百合さんをお迎えしお話しいただきました。

ズバリ「“庭”の世界、いいですね。面白かったです!」

もっと知りたい!という気持ちが掻き立てられるひとときでした。

これからアーカイブをご覧になる会員の皆様、是非お楽しみください。

烏賀陽さんの柔らかい話口調と、豊富な知識やエピソードを交えてのお話しは、

今回会場となった 廣田紬「玄想庵」の坪庭のお話しから始まります。

京町家特有の坪庭は、作庭された当時のご当主の想いがこもったもの。

その思いを汲むように、烏賀陽さんの目だからこそ見える庭の石や灯篭、四季を楽しむ植木の一つ一つを解説くださいました。

 

そのお話しにオーナーの廣田様も興味津々。今回のご縁をとても喜んでくださいました。

本題のお話しでは、海外経験の豊富な烏賀陽さんだからこそ語れる“西洋との違い”は面白く、庭を見る視点の違い。自然とのかかわり方の違い。

その一つ一つが目からうろこでした。

また、日本人独特の「見立ての美」、「心の目で見る感性」は、庭をつくる人の想いや、見る側の教養もふくめとても興味深いお話しでした。

「庭」に秘められた楽しみ方は深く広く・・・、知れば知るほどハマりそうな予感です。

当たり前に過ごしている日々にも、四季のある日本だからこそ「移ろう美しさ」を楽しめる幸せをあらためて感じたひとときになりました。

受講された皆さんからも「大満足です!京都に住んでいながら見ていないお庭がいっぱいあることにも気づかされ足を運んでみたい。」「先生のお話しに引き込まれた。庭にこれほどいくつもの魅力があるとは知らなかった。

これから庭を見る時にそのテーマや時代背景を思い浮かべながら見てみます。」等の感想が届いております。 

 

百合先生、素晴らしいセミナーを本当にありがとうございました。

烏賀陽先生には、また折を見て是非2回目、そして実際に一緒にお庭を巡るツアーなどもお願いできれば…と勝手ながら私たちの夢をお伝えしております。

 

皆様どうぞお楽しみに。

 

紅葉を楽しめるこれから、移ろう四季の美しさを味わえるお庭に出かてみたくなりました。皆様も素敵な秋をお過ごしください。

 

次回は12月17日(土)「日本人とうつわ その機能と美の理由」

講師:京都女子大学 家政学部生活造形学科 教授 前﨑 信也氏による

 

楽しい器のお話しです。どうぞご期待ください。

【第3回 アフターレポート】

8月20日(土) 

HITOTOKI 第3回「暮らしの和文化セミナー」を開催いたしました。ご参加いただいた皆さま 誠に有難うございました。

テーマ「自然との共生に育まれた日本らしさ」

講師は 同志社大学 名誉教授 井上雅夫氏

セミナーでは、「日本と自然」「神と人間」「人と人との関係」について具体的に西洋と日本を比較、違いをお話し頂きました。地理的条件や気候風土と言った背景が深く影響し、人間を形成してくコトや、日頃何気なく使っている「言葉」にも日本人の感性が宿っているコト・・など興味深いお話しから、何となく感じていたものを、何故そう感じたのか、何故違うのかを理解する事が出来、改めて日本という国の成り立ちを再確認させていただきました。

 

また、ご参加いただいた皆様からご感想をお寄せ頂きましたので一部ご紹介させて頂きます。

◉ 日本文化に触れるたびに日本人で良かったと思うのですが、本日先生のお話を伺い、さらに強くそう思いました。

人との関係性の違いで、日本も「集団主義」ではなく「個人主義」在り方が違うだけ、ということも目から鱗でしたがとても納得いたしました。人に甘えることができるのは、人を信じて委ね、何か起きても許せるということで日本人は懐が深く心が柔軟で、それは一番強いということかなと思いました。世界中が日本人なら戦争は起こらないのに(笑)先生の御著書もぜひ拝読させていただきたいです。ありがとうございました。

◉ 大変興味深く拝聴させていただきました。どうもありがとうございました。

日本は、住民がほぼ日本人という奇跡のような国で、あうんの呼吸や察する文化、人情味がある素晴らしい文化と思います。井上先生のお話を聞いてあらためて日本人に生まれたこと嬉しく思いました。

私はアメリカで暮らしておりますが、この国にはいろんな人種、ルーツやバックグラウンドを持つ人たちがいる多様文化の国ですので、自分と他の人は違う、違って当然というスタンスで明確に言葉にして伝えないとお互いの常識がまったく違うので気が抜けません。井上先生がおっしゃっていた不信という言葉に大きくうなづきました。今ではこの多様性も素晴らしいと思うようになりましたが、仕事上でもサービスでも日本人の正確さや気配りは世界一といつも思っています。外の文化を知ることが日本をもっと知ることにつながるというのは本当ですね。ぜひ先生のご著書も拝読させていただきたいと思います。

 

さて、次回は、

・第4回目 10月15日(土)「日本庭園の見方と楽しみ方」

講師は、庭園デザイナー  烏賀陽 百合氏です。

今回は、京都烏丸四条近くの町屋からお届けいたします。オンラインも同時配信いたしますが、京都も庭園巡りや観光に良い季節ですので、先生からおすすめスポットを伺えそうです。

お申し込みの詳細は、近日中にお知らせいたします。皆さまとお会い出来る事を楽しみにしています。

では、次回もお楽しみに!

 

HITOTOKI/小川・山田・中辻

【第二回 アフターレポート】

6月18日(土)

HITOTOKI 第2回「暮らしの和文化セミナー」を開催いたしました。
ご参加いただいた皆さま 誠に有難うございました。
テーマ「日本人の色彩観」をご講義いただきました能口祥子先生には、
豊富な色の知識を体系的にお話しいただき、『欧米諸国と日本の美意識の違い』
『色彩史や時代に作られる色名の成り立ち』など、興味深い内容が盛りだくさんで、もっと深掘りして聞いてみたいとのお声をお寄せいただきました。
ご参加いただいた皆様からご感想をお寄せ頂きましたので一部ご紹介させて頂きます。
◉ 変わりゆく四季のなかで移ろう景色や色を美しいと感じ、 愛でる心のありようが、日本の色である、という教えをうけたことは一生の宝です。 ありがとうございました。
◉山や川、海に囲まれた環境で培われた感覚が色彩の分野にも反映されているのだなと改めて感じました。情報と物にあふれた現代では、自然と向き合って気付く機会が減ってしまっていると思います。いろいろな形で先人が気付いてきたことを学んでいきたいと思います。
Q&Aのコーナーでは、先生がお召しの お着物の配色についても触れていただきました。とてもチャーミングで素敵な お声と話し方で、和やかな雰囲気にして頂き、感謝いっぱいの気持ちでございます。先生、ありがとうございました!
尚、セミナーの開催直前までお申込みをいただき有難うございました。
上手く参加できなかったという方もお有りだったようで、誠に申し訳ございませんでした。さらに改善を図ってまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。
HITOTOKI/小川・山田・中辻

【オープニングイベント アフターレポート】

4月9日(土)
HITOTOKI第1回「暮らしの和文化セミナー」オープニングイベントを開催いたしました。ご参加いただいた皆さま 誠に有難うございました。
テーマ「日本人の美意識」をご講義いただきました前﨑信也先生には、
限られた時間の中、大学の授業さながら、エネルギッシュに語って頂きありがとうございました。
ご自身のご経験を交えた“ 海外から見た日本 ”という視点、”日本の美や日本文化 ”を定義付けることとなった出来事 などに触れた興味深いお話しでした。“美意識”という価値観も時代とともに変化するものだ ということも印象的でした。
ご参加頂いた皆様からも「ジャポニズムについて」、「NFTについて」など・・・それぞれの関心にあわせた多彩なご質問を頂き、また先生もサービス精神旺盛に丁寧にお応え下さりセミナー全体を盛り立てていただき おかげさまで楽しいセミナーになりました。ありがとうございました。
尚、セミナーの開催直前までお申込みをいただき有難うございました。上手く参加できなかったという方もお有りだったようで、誠に申し訳ございませんでした。改善を図ってまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
そして前﨑先生 教授就任おめでとうございます!
また12月にお目にかかれることを楽しみにしています。
HITOTOKI/小川・山田・中辻